中銀カプセルタワービル
設計の國井です。
昨年12月中旬、中銀カプセルタワービル見学ツアーに行ってきました。
2022年に解体と言う事もあって応募者多数のため抽選に・・・。なんと倍率7倍の狭き門に運良く当たりとてもラッキーでした♪
「中銀カプセルタワービル」は建築家 黒川紀章氏の設計した建築です。
ビルの構造としては、真ん中を境にA棟、B棟と2つのタワーで構成されています。
カプセルの数は140、エレベーターを囲むように、螺旋階段の途中にカプセルがあります。
さっそく、ワクワクしながら中へ。
このエレベーターは1972年に竣工した当時のままだそうです。
私たちは、9階のカプセルを見学します。
廊下の壁の色は、今はグレーですが、当時はピンクだったそうです、その名残りがありますね。
そして、カプセルの中へ。
丸い窓が、印象的です。
高速道路に面している為、防音も兼ねて二重窓になっていますが、窓を開ける事は出来ません。窓の中の円状のブラインドは、劣化して使えませんが、360度回る扇状と聞き、感動しました。
広さは10㎡
ベッドは何とか入るようです。
ここは販売当時の様子が一番残っているカプセルだそうです。
この部屋は、販売当時最上級のクラスだったようで、当時高価だったオープンリール式のソニー社製テープデッキがついていました。
横にライティングデスクがあります。使うには、ちょっと低いですね。
レゴの人に作ってもらった中銀カプセルタワーだそうです。
高い方がA棟です。
ユニットバスがついています。
渡り廊下にはエアコンの室外機が並んでいます。部屋の数に対して場所は限られているので争奪戦らしいです。
外部にあった六角形の花壇でしょうか?可愛いですね。
見学会は約45分程。とても興味深く見学出来ました。
ビルが無くなる前に来れて、本当に良かったです。